
水害に強い家づくりとは?大雨に備える住宅・土地選びのポイント

空もずいぶん高くなり、朝晩は少しずつ涼しさを感じるようになってきました。
日中にはまだ暑さが残るものの、季節は少しずつ秋へと進んでいます。
一方で、この時期に気をつけたいのが「大雨」です。
今年9月に入ってからも、秋雨前線などの影響により全国各地で大雨となり、線状降水帯が発生・予測される地域も相次いでいます。
「昔はこんなに雨が降らなかった気がする」
そんなふうに感じている方も多いのではないでしょうか。
住宅を購入するときは、間取りやデザイン、価格、学校区などに目が向きがちですが、これからの住まい選びでは
**「水害に対してどれくらい備えられているか」**も大切なポイントのひとつです。
まずは「自分の家の水害リスク」を知ることから
水害への備えで、最初にしておきたいのがハザードマップの確認です。
高知県では、洪水浸水想定区域や土砂災害警戒区域などを「高知県防災マップ」で確認できます。洪水浸水想定区域図では、河川が氾濫した場合に「どの範囲まで浸水する可能性があるのか」「どの程度の深さになる可能性があるのか」を確認できます。
住宅を探す際には、
・洪水の浸水想定区域に入っているか
・想定される浸水の深さはどのくらいか
・近くに川や水路はないか
・土地が周辺道路より低くなっていないか
・土砂災害警戒区域に入っていないか
・避難場所まで安全に移動できるか
などを確認しておくことをおすすめします。
ただし、ハザードマップで色がついていないから「絶対に安全」というわけではありません。
短時間に大量の雨が降った場合には、河川の氾濫だけではなく、道路や側溝の排水能力を超えて水があふれる内水氾濫が起こることもあります。
そのため、ハザードマップと合わせて、土地そのものの高さや周辺環境を見ることも大切です。
今住んでいる家でできる水害対策
大雨が予想されてから慌てて準備するのではなく、普段からできる備えがあります。
例えば、
・側溝や雨どいを掃除して水の流れを良くしておく
・家の周囲にある飛ばされやすい物を片付ける
・非常食、飲料水、モバイルバッテリーなどを準備する
・車を浸水しにくい場所へ移動できるよう確認しておく
・重要書類や貴重品を低い場所に置かない
・避難場所と避難経路を家族で確認する
といった対策です。
浸水の可能性が高まった場合には、玄関や勝手口、排水口などから水が入るのを防ぐため、止水板や水のうを活用する方法もあります。
ただし、雨が激しくなってから屋外で対策するのは危険です。
大雨の際には最新の気象情報や自治体からの避難情報を確認し、危険が迫る前に行動することを最優先にしましょう。
これから家を建てるなら「水を入れない家づくり」も考える
新築住宅の場合には、土地選びだけでなく、建物の計画によって水害リスクを減らすこともできます。
① 建物や土地の高さを上げる
浸水対策として分かりやすい方法のひとつが、建物そのものを高くすることです。
敷地に盛土をしたり、基礎を通常より高くしたりすることで、道路から流れ込んでくる水が住宅内部へ入りにくくなります。
ただし、周辺住宅への雨水の流れや造成に関する規制などもあるため、単純に土地を高くすればよいわけではありません。
土地の状況に応じた計画が必要です。
② 玄関など「水の入口」を考える
住宅への浸水は、玄関や掃き出し窓など低い部分から起こりやすくなります。
玄関ポーチの高さを確保したり、敷地から建物に向かって水が流れ込まないよう外構の勾配を考えたりすることも重要です。
水害リスクのある場所では、必要に応じて止水板を設置できる構造にしておくという方法もあります。
③ 電気設備をできるだけ高い位置へ
住宅が浸水した際に問題になるのが、電気設備です。
分電盤や給湯器、蓄電池、エアコンの室外機などをできるだけ浸水しにくい高さに設置することで、浸水後の被害を小さくできる可能性があります。
太陽光発電や蓄電池を設置する住宅では、災害時を想定した設備配置まで考えておくと安心です。
④ 排水計画をしっかり考える
大雨の際には、家の周囲に降った雨をどこへ流すのかも重要です。
雨どいや排水桝、側溝などの排水経路を適切に計画し、敷地内に水がたまりにくい状態をつくります。
土地によっては、外構計画まで含めて考えることで水の流れが大きく変わることがあります。
「水害に強い家」は土地選びから始まっています
水害対策というと、
「どんな家を建てればいい?」
と考えがちですが、実は住宅そのものと同じくらい大切なのが土地選びです。
同じ高知市内でも、場所によって地形や標高、河川との位置関係、想定される浸水深などは異なります。
高知県では、想定最大規模の降雨によって河川が氾濫した場合の浸水範囲・浸水深・浸水継続時間なども公表されています。
物件価格や利便性だけを見るのではなく、
「この場所で大雨が降ったらどうなるだろう?」
という視点を持って土地や住宅を見てみることが、長く安心して暮らすためにはとても大切です。
家探しの段階から災害リスクも一緒に考えましょう
自然災害を完全に防ぐことはできません。
だからこそ大切なのは、
「リスクを知らずに家を買う」のではなく、「リスクを知ったうえで、できる備えをする」こと。
ライズホームでは、新築住宅・中古住宅・土地をご紹介する際に、価格や間取りだけではなく、ハザードマップや周辺環境なども確認しながら、お客様の住まい探しをお手伝いしています。
「この土地は水害の心配はない?」
「ハザードマップの見方がよく分からない」
「水害に強い家にするにはどうすればいい?」
そんな疑問がございましたら、お気軽にライズホームまでご相談ください。
家を買ってから考えるのではなく、家を探している今だからこそできる災害対策があります。
これから何十年と暮らしていく住まい。
デザインや使いやすさだけでなく、家族を守るという視点からも、一緒に住まいづくりを考えていきましょう。